【注意】ブレーキは重要保安部品です!ブレーキが効かなくなったら危険です!自信ない人は、お店にやってもらいましょう。
準備するもの
- 8mm眼鏡レンチ
- 内径4mmの耐油性ホース
- ↑のホースのジョイント部をとめるクリップ
- ペンチなどクリップの脱着ツール
- フルード補給器
- 抜き取ったフルードを入れる容器
- シリンジ でっかい注射器
- ウエス
- 作業で使う手袋
- 水 フルードを洗い流す為
- ビニールシート 車体の下に潜るときに便利
手順・方法
- ホイール外し&ウマに載せる
- サイドブレーキ解除
- リザーバータンクから抜く
- 補給気をセットする
- キャリパーから抜く
- クラッチから抜く
- 元に戻す
1.ホイール外し&ウマに載せる
このページをご覧ください。(ページ長くなっちゃうので省略します)
ホイールは外した方が作業しやすいけど、外さなくても出来るらしいです。
2.サイドブレーキ解除
いつも発車する前にやってるあれです。
3.リザーバータンクから抜く
最初にフルードを抜くのは、リザーバータンクです。運転席のすぐ前にある、半透明の箱がリザーバータンクです。純正だと黒いキャップがついています。このキャップは割れやすいので、割れていたら新品に交換します。タンクの中にメッシュ付の内蓋があるので、それも外します。
こぼしても良いように、タンクの周りにウエスを敷きます。
シリンジでタンク内のフルードを全て抜き取ります。先端にホースをつなげると抜きやすいです。
4.補給気をセットする
フルード補給気をセットします。補給器にフルードを入れ、弁を締めた状態でタンクにセットしたら、弁を開けます。これでタンクのフルードが減ったら自動で補充されます。FD3Sのフルード量は約600mlなので、補給器に600ml以上入れておけば空になることはないです。補給器がなくてもフルード交換はできます。リザーバータンクが空にならないように継ぎ足しながらやればOK。
あとは次の行程で使うホースやツールを準備しておきましょう。
ブリーダープラグの締め付けトルク
5.9~8.8*L/(L+0.05) N.m=60~90*L/(L+5) kgf.cm
5.キャリパーから抜く
ブレーキキャリパーからフルードを抜きます。
①運転席側後→②助手席側後→③運転席側前→④助手席側前の順で抜いていく。普通、マスターシリンダーから遠い順だと思うけど、FD3Sのブレーキラインは、マスターシリンダー→ABSユニット→各キャリパーとなっているので、ABSから近い順になっている。後ろ2箇所に向かう管は②の近くまで1本なので②助手席側後からはすぐに新品のフルードが出る。
- プラグキャップを外す
- 眼鏡レンチをセット
- チューブをセット
- フルードを抜く
- 漏れ確認
- 元に戻す
「4.フルードを抜く」の工程が大きく3つのやり方に分けられます。2人作業が1番道具少ないので、一緒に作業してくれる人がいるならこれが1番。ひとりで作業するならブレーキはワンウェイバルブ、クラッチはシリンジで抜くのが良さそう。
「4.」が終わったら「5.」、ペダルを数回じんわり踏み込んで、ブリーダープラグ周辺からフルードが漏れてないか確認します。
6.クラッチから抜く
FD3Sはブレーキとクラッチのフルードのリザーバータンクが共通です。(おそらく軽量化の為)ブレーキラインのフルードと一緒にクラッチラインのフルードも交換しましょう。フルードの抜き方はキャリパーの時と同じです。ブリーダープラグは、ミッションに付いているので、車の下に潜る必要があります。下に潜るとき、ビニールシートを敷いておくと体が滑って入りやすいです。
7.元に戻す
リザーバータンク・キャリパー・クラッチ、全てフルードを抜き終わったら、片付けして作業を終わります。
フルード補給器は弁を締めてから外します。
フルードが付着すると塗装が剥げたりするので、フルードが付着したところは水で洗い流します。
ホイール付けたり、ジャッキダウンする前に、エンジンかけて、ブレーキとクラッチのペダルを踏んでいつも通りの踏みごたえか確認します。いつもより軽い場合は失敗している可能性が高いのでやり直しです。エンジンかけないとマスターバックが作動せず、ペダルが重すぎて異変に気付きにくいです。
スタンダードな2人作業
参考動画
準備するもの
- 一緒に作業してくれる人
- 掛け声の練習
- 抜けたフルードを受ける容器
手順・方法
- ペダルを数回踏み、最後は踏み込んだ状態をキープ
- プラグを1/3回転緩める
- フルードが出る
- プラグを締める
- 1~4を古いフルード&空気がでなくなるまで繰り返す
圧かけ時ダブる理由
ペダルを踏んでフルードに圧をかけるときダブるのは、ライン内の空気を動かし、効率よく空気を抜く為。
ダブる=ペダルを素早く3~5回踏むこと
踏みっぱでプラグを緩める&プラグを締めた状態でペダルを踏む理由
フルードがリザーブタンクに戻らないようにする為だと思います。
大量の空気が混入した場合はこのやり方が良いのかな?
ワンウェイバルブで1人作業
参考動画
準備するもの
- ワンウェイバルブが付いてるホース
- シリコングリス
手順・方法
- シリコングリスを塗る
- プラグを1/3回転緩める
- 古いフルード&空気がでなくなるまでペダルを何回も踏む
- プラグを締める
- シリコングリスを拭き取る
逆流防止の弁が付いた「ワンウェイバルブ」がついているホースを使えば1人でフルード交換が出来ます。
この作業の難点はプラグからフルードと空気が抜ける様を目視できない事です。抜いている途中で、運転席からキャリパーの所に移動して抜けたフルードの様子を確認しなから進めます。
最初にシリコングリスを塗るのは、プラグの隙間などから空気の混入を防ぐ為です。漏れそうな所に塗ります。抜き終わったらシリコングリスを拭き取ります。パーツクリーナーとかで飛ばしてもOK。
負圧ツールで1人作業
参考動画
準備するもの
- 負圧器機
- シリコングリス
手順・方法
- シリコングリスを塗る
- プラグを1/3回転緩める
- 負圧をかけるてプラグからフルードを抜き取る
- プラグを締める
- シリコングリスを拭き取る
負圧で抜き取る器機があれば、1人でフルード交換が出来ます。エアコンプレッサー使うやつが1番簡単そう。リザーバータンクのフルード抜くときに使ったシリンジでも大変だと思いますが出来ます。
注意点
〇湿気が多い日は作業しない
〇ブレーキフルードは攻撃性が高く、付着すると塗装など痛む
〇ブレーキフルードは水で簡単に流せる
〇交換後は走行前にブレーキとクラッチの効きを確認する
コメント