エアコンの冷媒(ガス)

FDの冷媒スペック

  • 量は500mg
  • 1型は12R
  • 2~6型は134a
  • 高圧正常値1.38~1.56MPa[14~16kgf/㎠]※下記圧力点検条件時
  • 低圧正常値0.15~0.24MPa[1.5~2.5kgf/㎠]※下記圧力点検条件時

冷媒圧力の点検

  1. 窓全開
  2. マニホールドゲージを接続・数値確認 ※ゲージの全バルブ閉鎖
  3. エンジンを始動し回転数を1500rpmに保つ
  4. エアコン設定をMAX COLD、内気循環、ベント(吹出ダッシュボードのみ)
  5. (室内ファン周辺温度30~35℃時)
  6. マニホールドゲージの高・低圧両バルブを開き数値確認

※冷媒圧力に異常がない場合は制御システム系統の異常が疑われる

トラブルシューティング

  1. 高・低圧側とも低く、サイトグラスに多量の気泡が通過する。冷えが悪い
  2. 低圧側が負圧
  3. A/C作動後しばらくすると低圧側が負圧になる
  4. 高圧側低く、低圧側高い
  5. 高・低圧側とも高く、サイトグラスに全く気泡が見えない。冷えが悪い
  6. 高・低圧側とも高く、低圧配管が冷たくならない
  7. 高・低圧側とも高く、低圧配管が霜・氷結する

1.冷媒量不足

高・低圧側とも低く、サイトグラスに多量の気泡が通過する。冷えが悪い
冷凍サイクル全体に漏れがないか確認(テスター使う)→修正
↓(正常)
経年冷媒漏れ、不足分の冷媒を充填

2.異物混入で冷媒循環不良

低圧側が負圧
冷凍サイクル部品のIN・OUTに触れて温度差を確認→異常部分の点検・修正・交換

3.冷媒に水分混入

A/C作動後しばらくすると低圧側が負圧になる
レシーバドライヤ交換→真空引き→冷媒充填

4.A/Cコンプレッサの圧縮不良

高圧側低く、低圧側高い
A/Cコンプレッサの点検・交換

5.コンデンサ冷却不良・冷媒過充填

高・低圧側とも高く、サイトグラスに全く気泡が見えない。冷えが悪い
コンデンサフィン点検・修正(交換)
↓(正常)
ガス量を調整

6.冷凍サイクルに空気混入

高・低圧側とも高く、低圧配管が冷たくならない
冷媒抜く→真空引き→冷媒充填

7.感熱筒の取付不良・エキスパンションバルブの不良

高・低圧側とも高く、低圧配管が霜・氷結する
感熱筒の取付状態を確認・修正
↓(正常)
エキスパンションバルブの点検交換

冷媒充填の基本手順

真空引き 15~20分間、-0.1MPa(-760mmHg)以上

5分間放置でゲージの上昇なし→上昇したら配管異常あり

少量冷媒充填0.1MPa(1kgf/㎠)→ガス漏れ確認

規定冷媒量充填(正規充填量500g)

参考

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